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ゴーヤ泡盛の野毛日記

ゴーヤ泡盛の野毛日記

かぶき*

野毛本通りから野毛こうじに入り、
ベルギービールの店「ルタンペルデュ」を通り過ぎると
目指す店「かぶき」がある。

寒いですからどうぞ中にと和服に割烹着姿の女将さんがすすめてくれる。
印象的な外観で、一度目にしたらいやでも記憶に残るだろう。
先代が昭和32年から8年、その後を今の女将さんが継ぐ形で47年店を開けているという。
カウンター7席のみの小料理屋だ。

日本酒を頼むと女将さん自らお猪口に注いでくれる。
メニューはなく、注文方法を聞くと、つまみが数品あるので適当に出しますと言う。
なばなと油揚げの煮物、とりわさと三ツ葉の和え物、そして寒いからとけんちん汁を出してくれた。心遣いがうれしい。お椀に入ったけんちん汁は冷えた体を溶かしてくれる。

蘭、扇、風の盆の色紙、障子越しの明かり、磨かれたカウンター、布貼りの椅子、コンクリートの床。とても静かで落ち着く店だ。
意外にちゃきちゃき話す女将さんとの会話も楽しい。
締めて¥1500.-也。


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